SNSでも良くハイエンドタックルは釣りに要る・要らないについて議論されているのを見かけますが、今回はこの件について私も考えてみたいと思います。初めての釣りでどの価格帯のものを買うのが失敗しないのかとかお考えの方の参考になれば良いなぁ~と思います。
ハイエンドモデルとの性能の違いについて
まずはハイエンドモデルとそれよりも価格ランクが下のモデルとの性能の違いについてリールをベースに考えてみたいと思います。
ハイエンドモデルは、釣りを快適にしてくれる機能が揃っていると私は考えています。これはメーカーが釣り人のあらゆる要望に応えるべく、持てる最新技術を駆使し開発された機能が搭載されています。なので巻き心地は勿論のこと、繊細な魚からのコンタクトをしっかりと伝えてくれたりします。また、トラブルにも強く、耐久性が高いのもハイエンドの魅力となっています。
ただ、良く勘違いされるのが”ハイエンドモデルを使ったら釣れる”と思ってる方がいらっしゃる事です。
先述した通り、ハイエンドモデルは釣りを快適にしてくれる機能が揃っているだけで、実際に魚を釣り上げるのはあくまでも釣り人・アングラーのテクニックです。確かに感度が良かったりしますが、この魚からの小さなコンタクトを釣り人が見逃せば当然釣れません。
それに、巻き心地が変わったからと言って釣れる訳はありませんよね?
なので、ハイエンドモデルは釣り人が魚からのコンタクトをより正確に伝えたり、魚がヒットした時に突発的なトラブルを起こしにくいようにしてくれるものだと私は考えています。
ミドルモデル、エントリーモデルはどうなのか?
近年のタックルの進歩は目を見張るものがあります。これは当然これまでに蓄積されたハイエンドモデルの技術が応用されているためです。なので、近年のエントーリモデルでも20年前のそれと比較しても明らかに性能が上がっています。
近年ではミドルモデルのものでは、流石にステラには近づけないですが、ひょっとしたら少し前のハイエンドモデルに近い性能に到達していると言ってるんじゃないの?って錯覚してしまうぐらい進化しています。
つまり20年前の頃とは違い、ミドルクラスやエントリーモデルでも性能はかなり良くなっているので、タックルに拘りがないなら釣りには必要十分なものとなって来ています。
こういう点から、長年釣りをされてる方達からハイエンドモデルは要らないという意見が出て来るのかなぁ~と、私は考えます。
釣りにハイエンドモデルは要らないのか?
じゃ~、ハイエンドモデルって要らないの?ってことなんですが、これは釣りの目的や個人毎で考え方が違うと思うので、明確な答えはないと思います・・・・。
思いますが敢えて私見を述べさせて頂くくと、ちょっと気軽に釣りを楽しむなら要らない!です。
私の場合、サビキ釣りやキスのちょい投げ釣り、穴釣りなんかにはむしろエントリーモデル位の方がタックルに気を遣わずに丁度良い感じです。
まぁ、この辺は早々異論が出ないのかなと思います。
ではハイエンドモデルが要ると思うのは、自分がドップリと嵌まった釣りです。
でもこれでも絶対要るか?と言われたらそう言う訳でもないのですが、長くその釣りを楽しむならハイエンドモデルはご自身の釣りをより楽しくさせてくれると思います。
ドラグ性能は間違いなくハイエンドモデルが凄いです。
私は定価で4万円を超すものをハイエンドモデルと規定しているのですが、20年モデルのツインパワーをハイエンドモデルと呼ばせて貰うなら、このリールで釣りに出掛けるのが楽しい!の一言です。
釣りにどっぷりハマって、もしハイエンドモデルに興味が湧いたのなら買えば良いのです!
人のタックルは関係ない!
釣りは魚とのやり取りを楽しむ趣味です。ご自身がその趣味を100%最高に楽しむ方法がベストな方法です。
仮りに釣り歴が長い方が、初心者の方や若い方のハイエンドモデルで揃えてるタックルを見て、そんなの使わなくたって釣れるよ!と言ったとしても気にすることはありません。
なぜなら、その方は元々ハイエンドモデルに興味が無い方かも知れませんし、長い釣り人生の中でその方なりのタックルに関する結論が出ただけで、その方の考え方が釣りのスタイルの違う他人に当てはまるかと言えば違うからです。
それに、人はその時その時の状況で考え方が変わりますので、気にすることはないと思います。
私も妻が釣りを始めた頃は、妻に「敢えて安いタックルを使った方がそのタックルの良し悪しが分かるし、スキルも上がるよ!」と言っていました。
それは私がそういう経験をして来たからでしたが今改めて考え直してみると、私の考え方も間違ってたなぁと思っています。確かにタックルの違いについては実感出来たかとは思いますが、別にタックルのランクを落とさなくたって妻のスキルは大きく向上しました。
妻とはこれまでジギング、シーバス、チニング、サビキ釣り、泳がせ釣りと色んな釣りをして来ました。これらの釣りを経験し、それなりに多くの魚とやり取りして来た中で、ドラグの微調整を覚え、ポンピングを覚え、波打ち際でのやり取りも覚え、ラインの交換タイミングなんかも覚え、釣りを始めた頃からと今とでは魚とのやり取りも見違えるほど向上しているのが見て分かります。結果、サーフジギングで91.5cmのブリを仕留めることも出来ています。スキルは向上していますが勿論、タックルの性能に大いに助けられてる部分もあった一匹でした。
彼女がハイエンドクラスを選んだ理由は、平均的なタックル重量の物でも彼女には負担が大きすぎて、首・肩・腰に激痛が走るような状態になったため軽いタックルをチョイスする必要があったためでした。
劇的に重量が軽くなった21年モデルのツインパワーXDを選んだ結果、ドラグ性能やタックル重量の軽さ等が大物とのファイト時に彼女に有利に働いてくれたんだと私は思います。
この数年に一度あるかないかのワンチャンを逃して後悔するぐらいなら、良いタックルを使うメリットは大きいと言えますし、精神状態に大きく左右される釣りではある意味、自分が信頼できるタックルで釣りをすることが最も釣果を上げるポイントとも言えるのではないでしょうか?
初心者の方が釣れないのは当たり前なので、私は良いものをチョイスすること自体は間違ってないと思います。ハイエンドモデルは不具合が出るまでの時間が長いですし、トラブルの発生率も少なくて済みます。極端な話し、投げて巻くの回数が多いほど釣れる確率は上がりますので、トラブル等で時間をロスしない方が良いですよね?
釣り歴が長い方は、色んな場数を踏んで魚が釣れるタイミングや自分の必勝パターンやトラブルの対処法を見つけていたりするのでタックルに頼らない釣りが出来ますし、敢えてタックルを弱くしてみたりして楽しんだりも出来るので、そういった方の現在の自分のスキルに合った最終結論的な意見はまだまだ発展途上の初心者の方の参考にはならないと思います。
車で例えたら、みんな軽自動車の貨物車で良くなっちゃうって事になりますものね。ソレって違いますよね?(笑)
まとめ
では、最後に私見をまとめたいと思いますので、これからハイエンドモデルを買おうかお悩みの方は今一度整理してみてくださいね。
- ハイエンドモデルだからと言って釣果を保証するものではない。
- ハイエンドモデルは釣りを快適にしてくれる色んな機能が搭載されている。
- 近年のエントリー・ミドルモデルは高性能になっている。
- 釣り歴が長い方の意見は、初心者の方の現状のスキルには合わない場合がある。
- ワンチャンスを逃したくないなら、良いタックルを使うことをおススメ!
- ドラグ性能はハイエンドモデルが凄い!
- 自分が信頼できる(気に入った)タックルを使うのが、精神的にも一番!!
- 自分が100%楽しめる道具で楽しむのがベスト!!
如何でしたでしょうか?勿論、これは一個人の意見なので異論はあって当然かと思います。
決して安い物ではないので、ご自身が後悔しないようじっくり吟味して納得したタックルをチョイスされると良いかと思います。
もし20ツインパワーや22ステラにご興味がありましたら、記事にしていますので、こちらもご参考までにご一読くださいませ。
この記事があなたの参考になれば幸いです!
最後までお付き合いいただきありがとうございました!!
あくまで一素人による私見ですので、そういう意見もあるのね~程度でお読み下さいますようお願いします。