PEラインって数回釣りをするとなんとなく飛距離が前回より落ちたような感じがしたり、着水後のフリーフォールで糸同士がくっついた感じで糸が勢いよく出ていかない感じがしませんか?これって多分潮水が抜けきってないってことなんでしょうね。今回は、PEラインのメンテナンスに役立つグッズやメンテナンス方法についてお伝えしたいと思います。
PEラインは潮水が付いたままだとどうなる?
今回、私も感覚でしか分からなかったので、潮水のPEラインへの影響はどんなものなのかを実験してみました。
実験の方法
実際の釣りとは条件は違いますが、ラインが吸水した潮水の影響は分かるのかなと思います。
実験結果
回 数 | 落下時間 | 基準データとの落下時間の差 【秒】 |
基準データ | 1.12~1.24秒(平均1.18秒) | 0秒 |
1回目 | 1.24~1.36秒(平均1.30秒) | +0.09秒 |
2回目 | 1.33~2.56秒(1.95秒) | +0.77秒 |
3回目 | 糸が出なくなり測定不能 | ーーー |
4回目 | 3回目の結果より実験中止 | ーーー |
※)2回目からリールから手を放しても糸が出ていかない状態が出始め、3回目には糸が出なくなりました。データは落下した時のデータとなります。
見た目の変化
見た目は明らかに塩がラインに付着していくのが見えました。
強引な実験でしたが、ノーメンテの釣行回数が増えれば確実にルアーの飛距離に影響が出そうですね。
では、どこまでのメンテナンスが必要かを実験してみましょう!!上手く結果が出るといいんですが。。。
有効的なメンテナスは?
実験方法
今回は、以下のメンテナンス方法について実験してみようと思います。
- 簡単な水洗い:スプールの上からシャワーを1分程度当てた後、拭き取り乾燥する。
- ①の実験後に超音波洗浄を行う:眼鏡用超音波洗浄器に2分浸ける。
- ②の実験後にPEラインスプレーの塗布:フッ素コートスプレーをスプールに吹き付ける。
実験結果
実験結果は以下の通りです。
回 数 | 落下時間 | 基準データとの落下時間の差 【秒】 |
基準データ | 1.12~1.24秒(平均1.18秒) | 0秒 |
水洗い1分 | 1.56~2.19秒(平均1.88秒) | +0.70秒 |
超音波洗浄 | 1.25~1.79秒(平均1.52秒) | +0.34秒 |
フッ素コートスプレー | 0.93~1.42(平均1.18秒) | ±0秒 |
当たり前ですがしっかり洗う程、効果が出るようですね。フッ素コートスプレーは基準データよりも良い結果が出ている時もあり、効果が大きそうですね!!
見た目の変化
超音波洗浄は凄いですね!新品のように綺麗になりました!!
今回はテスト目的で外乱の影響を減らすために超音波洗浄器にスプールごと入れて洗浄しましたが、これはドラググリスも出してしまうためおススメしません。ご使用される場合は、プラスチックスプール等に巻いて使用するかドラグ部分を取り出して行うかして下さい。
結論
通常は、水洗いをしっかり行うことを基本にして、釣行3回程度でラインスプレーの塗布を行い、リールのメンテンスと合わせてしっかりとしたメンテナンスを行った方が良さそうですね。
ラインをスプールにそのままにしておくのはスプールの腐食の原因にもなるので、たまには巻き直して奥に入った塩分を取り除くようにするといいかもです。
今回使用した便利グッズは以下の通りです。ご興味があれば、ご購入を検討されてみては如何でしょうか?
超音波洗浄器は、私も今回初めて使いましたが、凄く楽だなと思いました!
●私が使用した超音波洗浄器
●PEラインスプレー
今回実験してみて、私自身メンテナンスの重要性を再認識させられました。また、時間があれば色々と実験して皆様にご報告できればと思いますので、これからもよろしくお願いします!!
以上、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!!
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①比較対象となる何もしていないラインを高さ1.1mからナス型オモリ8号(約30g)の自重による落下時間を測定し、基準データとする。
【自重落下の条件】
竿にリールを取付け、ドラグは目一杯緩めた状態でベールは起こさず、竿を水平状態にし糸と竿が直角状態になるように固定する。
②塩分濃度を海水と同じ3.4%で45℃程度に温めた塩水に10分浸けた後、ヘアドライヤーで強制的に乾燥させたものを、①同様に落下時間を測定する。
③~⑤塩水への浸水➡乾燥の回数を増やし、回数による落下時間の変化を確認していく。