20ツインパワーのベアリングを12個にしてみた

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    20ツインパワーC3000MHGとC3000XGのそれぞれに18ステラのべアリングを3つ追加してみました。これでベアリング数はステラと同じく12個になりますが、果たして3つ追加するとどう変わるのか!?そのチューン方法と使用感についてお伝えしたいと思いますので、ツインパワーの購入をご検討されてる方も是非、ご一読ください!

    使用工具について

    ベアリングを追加するためには、以下の工具が必要となります。工具を揃えると、メンテナンスも自分で出来るようになると思うので、リールを未整備な方は、ベアリング追加に合わせ、一度メンテナンスされてみては如何でしょうか。

    必要工具類

    ドライバーセット

    +1、+0プラスドライバー、T6、T8トルクスドライバーを使います。

    ピタくま

    左右のボディを固定しているネジは結構キツめですので、細い柄の物は力が掛からずネジをなめてしまうかも知れません。

    12mm コンビネーションスパナ

    真直ぐなタイプはローターに干渉するため、めがねレンチの角度が付いているものを使います。

    0.71mm六角レンチ

    ドラグの部分で使います。

    ピンセット

    物を掴んだり、ベアリングのメンテで活躍します。

    状況によっては必要なもの

    状況によっては、シム調整が必要です。厚みに関しては色々と用意しておくと安心です。

    ドライブシャフト用シム


    ドライブギア軸径及びベアリング内輪にピッタリなタイプです。大きなクリアランス調整向きです。

    微調整用です。ペラペラなので取扱いには注意しましょう。

    

    ウォームシャフト用シム

    あると便利な工具類

    ダイソー セクションケース18マス(29.5cm×19cm)

     これは分解したパーツを区分ごとに分けることが出来るのでおススメです。

    パーツクリーナー

    これ凄く便利です。油分を一瞬で落とせます。

    シマノ純正グリス

    ベアリングやギアに使う汎用グリスです。

    シマノ リールメンテスプレー

    メインシャフト等に使ったりしてます。

    キムワイプ

    汚れの拭き取り用です。毛羽立たないので便利です。

    眼鏡洗浄器

    これを使うとパーツ洗浄力のレベルがかなり上がります。グリスは落ちにくいので、予めパーツクリーナーで落としておくと効果的です。

    追加するベアリングの箇所と追加部品について

    追加する箇所について

    追加する場所は、ローターナット内部、ウォームシャフトの両端部の3か所となります。

    ピタくま

    ローターナット部は、比較的簡単に交換できると思います。

    追加するパーツについて

    使用する18ステラのパーツ番号は以下の通りです。

    全部交換で5,500円必要です。(現在は価格変更されてるかも?)

    尚、以下のパーツ番号の価格とは、シマノ公式サイトのパーツリストから確認出来ます。今回は18ステラC3000MHGのものを使っています。価格は税込み価格です。

    使用する18ステラのパーツ番号

    ローターナット部(計2,747円)

    • 21:ローター受ケカラー組(ベアリング入り) 1,705円
    • 22:ローターナット 935円
    • 107:座金 110円

    ウォームシャフト部(計2,750円)

    • 65:ボールベアリング(2×5×2.5) 1,375円
    • 97:ボールベアリング(3×6×2.5) 1,375円

    全合計金額・・・5,500円

    取り外す20ツインパワーのパーツ番号

    ローターナット部

    • 29:座金
    • 30:メインシャフトカラー
    • 31:Oリング
    • 32:ローターナット

    ウォームシャフト部

    • 80:ブッシュ
    • 98:ブッシュ
    比較
    ローターナット部
    ウォームシャフト
    ウォームシャフト部

    交換時の注意点

    交換方法は順番に上のパーツから外していくことになりますので、初めて分解される方は以下の記事を参考にしながら作業を進めていただければと思います。

    尚、リールの分解・改造はメーカー保証対象外になり、特に改造はアフターサービスを受けれなくなりますので、これらを理解した上で自己責任でお願いします。

    ピタくま

    なので、この際メンテも覚えましょう。破損させてもパーツは買えますのでご安心ください。

    ウォームギアのベアリング組込み後に確認する

    手順としては、ウォームギアのベアリング取付け⇒ロックナット部のベアリング取付けになりますが、ウォームシャフトにベアリングを取付けウォームシャフトを固定したら、ボディを取付ける前に、まずはウォームシャフトを手で回してみましょう。この時によっぽどのことが無い限り、回転の違いを体感出来るかと思います。ちなみに私はここのシムの調整は未調整です。

    スゥ~って回ります

    この後、ボディーを組んでベアリング押エ板を取付けたら、ハンドルを一度仮付けして回転チェックをしましょう。

    ハンドルはローターをピニオンギアに通してローターを押さえておくと取付け、取り外しが出来ます。クラッチが付いていないので、無理にハンドルを締めつけないようにしましょう。

    ピタくま

    ここで、シャリシャリとかゴリゴリしてるようなら、もう一度分解しましょう。

    ここで妥協すると、最後まで組んだ時にこの影響度が強く出てくるので、組んだ時に後悔しないためにも違和感を感じたら再調整しましょう。上手く組めるとほぼ無音で回転がウホッてぐらい軽くなります。

    私の場合、C3000MHGの時にゴリゴリ感が出ました。ハンドルをピニオンギア側に押し付けるように回すと強くゴリゴリ感が出て、ハンドルをピニオンギアから離れるように押すと凄く滑らかに回転する状態となってました。

    左側ベアリングのシム調整だけでは、ガタが増えるだけで改善しませんでしたので、ドライブギアと右側ベアリングとの間に内径7mm×外径8mmの0.1mmシムを3枚追加し、ドライブギア左側のベアリング部の0.5mmのシムを外し、ドライブギアとピニオンギアの隙間を調整するようにしました。

    C3000XGの方でも、同じくドライブギアがピニオンギア側に強く当たる感じでしたので、ドライブギア右側に0.3mm×1枚+0.1mm×1枚+0.01mm×6枚に加え、ハンドルの左右のガタを取るために左側ベアリングの奥にあるシムを0.05mm(純正アフターパーツ)追加しました。一例としてご参考になればと思います。

    後述となりますが、薄い0.01mmのシムを入れると使用後1年位のメンテナンス時にシムがグチャグチャになって、異音の原因になってました。参考までに。

    この後、クラッチを取付けたら、再度回転チェックするようにしましょう。

    ロックナット部のベアリングの向き

    ロックナット部のベアリングの向きは、突起物が出ている側が上側(スプール側)に来るように取付けます。また、内側の座金がズレているとロックナットからベアリングが大きくはみ出しますので、ご注意ください。気持ちベアリングが出てるかな程度が適切な状態です。

    上
    こっちが上側です
    ベアリングの納まり具合

    組み込んだら最終的な回転チェックをします。ここまでで回転が滑らかだったのにここで問題が出た場合は、ローターの組込みに問題があると推測されますので、もう一度、取付け直してみましょう。

    後は、ツインパワーに付いてたローターベアリングシールを被せて、リテーナを取付けましょう。

    組んだ後の使用感について

    さてさて本題です。果たしてどう変わったのでしょうか。

    C3000XGの使用感

    最初、XGから改造したのですがHGより回転が軽い!て感じる位軽くなりました。巻き始めから軽いです。チューンXGを回した後、ノーマルMHGを回すと巻き始めの違いが良く分かる位変わりました。

    ピタくま

    ずっと回していたいって思うぐらい、気持ちイイです(笑)

    エキストラハイギアの巻き重みがハイギアより軽く感じるのは、とてもありがたいですね。またハンドルから手に伝わる感じが、よりダイレクトになったように思います。

    C3000MHGの使用感

    こちらは最初、ゴリゴリ感が強く出て組むのに苦労しました。

    これは、ギアやベアリングの消耗部品が摩耗していることが原因でしたので、長期間ご使用になられていたなら消耗部品を一式新品に交換しておくと楽かと思います。

    で、この後ピニオンギアのベアリング交換とドライブギアのクリアランス調整をしたらキレイに組むことが出来たので回してみると、XGほどの明確な差は体感出来ませんが、巻き始めも含め一段軽くなりました。こちらも回した時のリールから伝わる巻きの感じがよりダイレクトになった気がします。

    使用後1年経ってもMHGの方は回転が滑らかです。

    両方とも、巻き始めが軽くなったのとリール感度が上がったので繊細な釣りには良い効果が得られるのかも知れませんね。

    5,500円かけてやる価値があるのか

    ここは意見が分かれるかと思いますが、私はやる価値はあったと思います。

    上位モデルとの差が気になる方もいらっしゃるかと思います。定価ベースでお話しをすると、ツインパワーが48,000円、その上のヴァンキッシュが58,000円で1万円の差があります。この5,500円でヴァンキッシュに追いつけたかというと・・・

    ピタくま

    ヴァンキッシュ以上のモデルを触ったことすらないので分かりません(汗)

    触ったことはありませんが、カタログスペックから推測してみると、トータル性能ではヴァンキッシュには届かないんじゃないかなぁと思います。

    しかし、私はツインパワーはある意味がんばれば誰でも手にすることが出来るハイエンドモデルのリールだと思いますし、無理に上位モデルと比較しなくても、20ツインパワーはとても良く出来たリールで、巻くのがとても楽しいリールです。それを5,500円追加するだけでさらに上の快適さを得られるのはアリ!!だと考えます。

    なので、20ツインパワーをご購入された後はノーマル状態のものを暫く使って、メンテナンス時にべアリングとギア等消耗部品の交換と合わせてこのベアリング12個化に挑戦してみると、より一層ツインパワーに愛着が湧いて良いのかなぁ~と思います。

    20ツインパワーの購入をご検討される方の参考になれば幸いです。

    以上、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!!

    また、釣行の様子を基本的に毎週記事にしていきますので、良かったらこちらもご一読くださいませ♪

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