今回は、シマノのフリースタイルロッドのスコーピオン2651R-2をチニングロッドとして使ってみた感想をお伝えしていきたいと思います。数あるチニング専用ロッドではなく何故このロッドをチニングロッドとして選択したのかについても触れていきたいと思います!
目次
私がスコーピオン2651R-2をチニングロッドに選んだ理由
私は以前、【はじめてのチニング】タックル選びとおススメタックルという記事で、私が口コミを基にしておススメする専用ロッドをご紹介して来ました。しかし、私は自分でおススメしておきながらこの中からチニングロッドをチョイスしていません。
では何故、私が数あるチニング専用ロッドからではなくフリースタイルロッドのスコーピオンをチョイスしたのかについてお伝えしていきたいと思います。
理由①シーバスロッドだと手首が痛くなる
おかっぱり時のロッドとして、鱒レンジャー(5ftタイプ)かシーバスロッド(9.6ft)のどちらかになるのですが、鱒レンジャーは飛距離が要るような場所では不利でしたし、シーバスロッドでフリーリグでロッドを立てずにボトムバンピングをさせる釣りをしていると、ミノーと違いロッドのしなりの反動が手首に強く掛かって来るのと、ロッドエンドが脇に挟める位の長さになってるので長過ぎてアクションをさせ辛くストレスになっていて、とても1日なんて出来ないなと思いました。
因みにチニング専用ロッドは、身長170cmの私で竿尻が肘ぐらいに来る感じだったので、操作性は良さそうでしたよ。
理由②私の通うフィールド
私がおかっぱりでチニングをする場所は、河口付近や湾内で釣り座の直ぐ後方に堤防がある場所が多いというのが理由の一つに挙げられます。
長いロッドだと、キャスト時後方を特に気にしながらキャストしないとルアーを堤防にぶつけたりするので、ロッドを振り切ることが難しくなります。
チニングロッドはバーサタイルモデルだと大体7.6~7.8ftの長さになる上に柔らかいのでキャスト時は特に後ろを気にする必要が出て来るかと思います。
チニングロッドのティップは特に細くてぶつけると折れそうですしね~。
また、私はボートチニング・シーバスも楽しんでいます。ボートチニングは鱒レンジャーの5ftタイプを使ってるのですが、ちょっと重めのルアーをキャストするにはしんどかったりするので代わりになるようなロッドも欲しいなと思っていました。
これらの理由から、私が求めるロッドの長さは6~7ftということが前提となりました。
理由③アクションを付ける釣りが好き
タダ巻きが苦手な私は、ロッドをチョンチョンさせる釣りが大好きです(笑)
なのでロッドが長いと操作性が落ちるのもあって、短いロッドがベストでした。チニングロッドの中で短いロッドでも7ftだったと思うのですが、私的には6~6.5ftの物があればベストという考えが頭にありました。
理由④専用ロッドはガイド径が小さい
チニング専用ロッドは感度を良くするためにガイド径が小さくなっています。鱒レンジャーなんかを使っていても、フルキャストすると高確率でリーダーとPEラインとの接合部がガイドに掛かるトラブルが頻発するのでストレスフリーにしたいと思ってました。
キャスト時に接合部の位置をズラすと平気だったりするんですけど、ナイトゲームだとそうも行きませんよね。
これらの理由から、釣り具屋さんでダイワ、シマノ、メジャークラフト、Abu等々の専用ロッドを持ってみましたがお目当ての長さのモデルが無く、最終的に目に留まったのがシマノのスコーピオン2651R-2でした。
スコーピオン2651R-2 ってどんなロッド?
では、ここからこのロッドのスペックなんかをお伝えしていきたいと思います。
スペック
- 全長:6.6ft、1.98m
- テーパー:レギュラー
- 継数:2本
- 仕舞寸法:130cm
- 自重:117g
- 先径:1.6mm
- グリップ長:213mm
- ルアーウェイト:5~15g
- ジグウェイト:MAX60g
- 適合ラインナイロン:5~12lb
- カーボン含有率:98.7%
- 価格:36,800円
ブラックバス、シーバス、ライトロックフィッシュ、桂魚、パーチ、ネイティブトラウト、エリアトラウトが対象のロッドのようです。
2652R-2だと黒鯛も対象になっているようですが、こちらでも十分いけると思います。
単体スペックを見てもピンと来ないと思うので、同じくシマノの22年モデルのチニングロッドのハイエンドモデル、ブレニアスエクスチューンS72MLと比較してみたいと思います。
- 全長:7.2ft、2.18m
- 継方式:並継
- 継数:2本
- 仕舞寸法:111.8cm
- 自重:89g
- 先径:1.6mm
- ルアーウェイト:3~18g
- 適合ラインPE:0.4~12号
- リールシート位置:302mm
- グリップ長:213mm(UPLOCK)
- カーボン含有率:99.3%(ガラス他含有率0.7%)
- 価格:45,000円
ハイエンドモデルは驚異の軽さとなってますね~。ブレニアスS70MLでも自重が98g、エントリーモデルのブレニアスBBS70MLでも102gとこれも軽くて良い感じですよね。スコーピオンと比べると流石にチヌに特化したロッドになってると言った印象を受けます。
流石にエクスチューンは私のお財布事情じゃ厳しいですが、S70MLがお店にあったらそちらを買ってたかも知れません。
調子の差が専用ロッドとどれ位違うかは分かりませんが、スコーピオンはレギュラーテーパーなので使いやすいオールマイティな感じでしょうかね~。
特徴
レギュラーテーパーとワン&ハーフと少し変わった継方法を採用しているロッドです。
シマノの方式HPによると、
モンスターとのファイト時、極端な調子変化のあるロッドは瞬間的なラインの緩みを発生することがあるため、バラしを防ぎやすいレギュラーテーパーを中心に調子を設定。また、ベリーからバットにかけてを分割したワン&ハーフ設計の並継仕様は、強靭なバットパワーを生み出しながら、ルアーを操作しやすいしなやかなティップセクションを実現し、なおかつ携行性にも優れた構造。いきなりのバイトにもルアーを弾かれにくく、モンスターの引きに力強く対応できる調子に仕上げています。
SHIMANO公式HPより
後、スコーピオンは全モデルにモンスターと渡り合うためにヘビーラインの使用を想定し大口径のステンレスフレームSiCガイドが採用されているので、キャスト時のライントラブルの低減に一役買ってくれそうですね。
カーボン素材はシマノ独自のCI4+が採用され、カーボンテープはスパイラルXとハイパワーXと呼ばれる構造となっており、ロッド自体の強度を持たせながら、キャスト時やファイト時のネジレを抑え込むように設計されています。
これらの設計コンセプトが対チヌではどれ位の効果があるのか試してみないとですね!!
実釣してみた感想
おかっぱり、ボートで使ってみた感想をお伝えしていきたいと思います。
キャスト性
先述した堤防が真後ろにある場所でのキャスト時も後ろを気にせずにキャスト出来ました!
また、キャスト時にしなったロッドが変な挙動をみせることなくルアーを狙った場所にスムーズにキャスト出来るのは気持ち良かったです。
10gのタングステンシンカー+2.8インチのクレイジーフラッパーのフリーリグやダイソーの7gのメタルバイブ、5gのタンクヘッド(ジグヘッド)にアーバンクローラーをセットしたもの等、色んなルアーをキャストしてみましたがいずれもストレスなくキャスト出来ました。
ハンドリング性
ロッドアクションを付ける時のロッドから伝わる負担については、20ツインパワーC3000XGをセットした感じでは重心が前過ぎりとか後ろ過ぎたりと言った感じはなく、ロッドをチョンチョンさせてもストレスはなく、ルアーの動きがしっかりと手に伝わるのが分かりました。
また、グリップの長さがロッド操作に邪魔になる事も全くなくGoodです!
ポッパーなんかも普通にストレスなくアクションを付けることが出来てましたし、バイブレーションからの微振動もしっかりと手に伝わってました。
和船で座ってアクションをさせるのは長さが若干邪魔になりますが、立って操作させるのには身長170cmの私にはベストな長さでしたよ。
ファイト時の印象
40cmクラスのマチヌがヒットした時はティップからベリーまで綺麗なカーブを描いていました。40cm前半だとまだまだロッドパワーにかなり余裕がある感じでした。
30cm後半のアフタースポーンと思われるキビレは初動で体力が無くなるのか主導権は完全にこちらにある感じでした。完全に回復した時期の魚体ならもっとファイトを楽しめるかと思います。
因みに小さい20cm位のカンパチやブリの子供だと、ロッドが強すぎてあまり面白くなかったです(笑)
大型チヌやフッコクラスのシーバスなんかとファイトするのはかなり楽しいロッドだと思います!
フッキングに関して
これに関してはフックの性能なんかも影響されるのでなんともですが、この日のバイト時のバラシ率は1~2割と言った所でしょうか?このバラシの大半は小さなサイズのものと思われますが、1匹だけは30cm後半サイズのものでした。
バイトした後はロッドがベリーまで綺麗なカーブを描き曲がるのでフックの食い込みは良いんじゃないかな?と言うのが私の印象でした。仮りにこのロッドがこの強さで先調子だったら弾かれることが多いんだろうなぁ~と思いました。
まぁ、フッキング率はロッドだけが云々と言う訳でもないのでなんとも言えませんが、オフセットフックを使ったフリーリグだとフッキング率がかなり高いのは間違いないです。
総評
私が使ってみた感じからこのロッドの評価としては、キャスト性にクセはなく操作性もとても良く、ファイト時も40cmクラスでも余裕を残してそれでいてロッドは綺麗な弧を描いて手に伝わる魚の躍動感が釣りを楽しくさせてくれるそんなロッドという結論です。
チニングでは、ロッドアクションが必要なトップウォータープラグを使っても良し、タダ巻きでバイブレーションを使っても良し、勿論フリーリグやジグヘッドでズル引きさせても良しとオールラウンダーなロッドで、特にロッドアクションを多用させる釣りにはピッタリな長さのロッドかと思いました。
また、ロッドパワーがあるので他の釣りにも使えるので、手持ちのロッドの種類が少ない方でチニングの他にもブラックバスからロックフィッシュ、シーバスなど色んな釣りを楽しみたいならフリースタイルを謳っているこのロッドはかなり使えると思います。
もし、もう少し重たいルアーを使いたいなら7~20gまでの2652R-2でもOKですね!
実はスコーピオンの初期の頃の2652R-2を今でも使ってますよ~。というか、妻がおかっぱりチニングで感度が良い!と気に入って使ってます(笑)
まとめ
今回はスコーピオン2651R-2をチニングで使ってみた感じをお伝えしましたが、他の釣りにも使ってみた記事も書いてますので合わせてどうぞです。
また、チニングロッドに関しては気になるロッドについて改めて記事にしていきたいと思いますので、その時はまたご一読下さいませ。
このロッドを使って妻と数釣り対決した動画もありますので、使用感なんかもご確認していただけるかと思いますので良かったらこちらもご視聴してみて下さいませ。(笑える動画となってます。)
この記事があなたの参考になれば幸いです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!!
最後までごゆっくりしていってくださいね~。