キャンプで使えるロープワークの中から、今回はトラッカーズヒッチをご紹介したいと思います。
荷物をキツく縛りたい時にとても重宝するロープワークですので、覚えておいても損はないかと思いますし、出来ることの幅が広がってよりキャンプが楽しくなるのかなと思いますので、是非、挑戦してみてくださいませ。
トラッカーズヒッチってどんな場面で使えるの?
トラッカーズヒッチと言われる位なので、トラックの荷台で荷物を固定する時に良く使われるロープワークです。
軽トラックの荷台で荷物をロープで縛っているのをよく見かけるんじゃないかと思いますが、運送業の方などプロの方だとほぼ確実にこのロープワークで荷物を固定していると思います。
キャンプでの使いどころとしては、ポールをしっかりと張りたい時や、荷物を一まとめにしっかりと縛りたい時なんかに使えます。
テントやタープのポールを立てる時は【自在結び】で事足りるのですが、風が強かったりした時にしっかりと固定したい時なんかにとても重宝します。
手順
トラッカーズヒッチにも幾つかの方法があったりしますが、今回は最も簡単な方法をお伝えしたいと思います。
輪っかを作る
ロープに輪っかを作る際のポイントとしては、先端側のロープが輪っかの下側に来るようにします。逆にしてしまうとこの手順を続行した場合、結べなくなりますので注意です。
輪っかを作る位置としては、後先になりますがSTEP5をご参照くださいませ。
先端側のロープを二つ折りにする
下図のようにロープの先端側でロープを二つ折りにします。
二つ折りしたものを輪っかの上側から通してメインロープを張る
二つ折りにした先端部を押さえて輪っかの上側から通します。
通したら、二つ折りした部分は引っ張らずに、メインロープをそっと引っ張ります。
成功した場合は、以下のような感じになります。
輪っかの大きさが小さ過ぎると後工程で輪っかが潰れてしまう場合があるので、5cm位はあった方が良いかもです。
因みにこの出来たループは、ロープの両端を引っ張ればスルッと解けます。
ロープ先端側を対象物に通して輪っかに通す
固定したい対象物にロープ先端側を引っ掛けたり、通したりした後、先ほどの輪っかに通します。
先端側ロープを折り返して引っ張る
かなり強くテンションを掛けることが出来ますが、シートなどのハトメ等を引っ張る際は気を付けないと破けてしまう場合もありますので、気を付けましょう。
また、自在結びと違い輪っかの位置が固定となってしまうため、引っ張ると引っ張った分だけ対象物に近づいていくことになるので、張り代に余裕を持った位置に輪っかが出来るようにするのがポイントです。
ハーフヒッチなどで端末処理をする
このままだと、緩んでしまうので、ハーフヒッチを2回位しておけばOKです。
尚、ロープに余裕がかなりある場合は、もう一度、対象物にロープ先端部を通しこの輪っかに通すして引っ張れば、よりガッチリと固定出来るので安心かと思います。
使用例
先程の手順だけではイマイチ使いどころがピンと来ない方もいらっしゃるんじゃないかなと思うので、今回は使って余った薪をロープで固定する方法をご紹介したいと思います。
ここで必要なロープワークとしては【もやい結び】とこの【トラッカーズヒッチ】があれば出来ます。
ロープ先端にもやい結びで輪っかを作る
ロープの片方にもやい結びでループを作ります。
作ったら、薪にロープをクルっと回し、先ほどのループにロープを通し絞ります。
トラッカーズヒッチを先端側に作る
ロープをキツく絞りヒッチをする
トラッカーズヒッチでしっかりとロープを絞ったら、緩まないようにヒッチをしたら完成です。
かなりキツく縛れるので荷崩れが心配な場合はとても重宝します。
まとめ
ロープワークを覚えて行くと出来ることも広がりますし、新たなギアを使わずに済みますので、より野営感が強まってくるんじゃないかなと思います。
今回、ご紹介したロープワークの他にもまだまだ便利なロープワークがありますので、また改めて記事にしていきたいと思います。
この記事があなたの参考になれば幸いです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!!
最後までごゆっくりしていってくださいね~。