今回はエブリイPCを運転席までフラットシート化する車中泊カスタム方法をご紹介したいと思います。釣り車中泊仕様にしておりますので、前から後ろまでの完全フルフラット化にはしてませんが、それでも170cmの大人2人でも楽々足を延ばして寝ることが出来る仕様となっています。車中泊にご興味がある方は、是非、ご一読くださいませ!
目次
車中泊カスタムの概要
本カスタムは夫婦二人の釣り車中泊を想定した仕様となっています。
フルフラットの状態
後部の50cm弱は85Lの大型クーラー等を置けるスペースを確保し、後は運転席を含めダッシュボード手前までをフルフラット化しています。
運転席側だと170cmで丁度位になります。
また、フルフラットにするには少しイレクターパイプの組立て作業が必要ですが、慣れれば5分位では組立てることが出来る簡単な作業です。組立て方法については、後述しますね。
床下に荷物を収納できる
運転席側の中央部床パネルの下は、フルフラット時に背もたれ部を収納するため収納は殆ど出来ませんが、それ以外の場所は高さ27cm程度までの物が収納出来ます。
私はここに調理器具・スパイス類等々を収納しています。
食料は後ろの大型クーラーに保存出来るので、冷蔵を要しないものを入れてます。
後部の収納箇所はヒンジ式にしていますので、後部にテーブルを取付ければ、ここに足を入れて食事も出来ます。(テーブルの取付けについては改めて別記事でご紹介したいと思います。)
天井までの高さ
ハイルーフタイプのエブリイですと、ロッドホルダーを取付けていなければ、シートの上に座っても高さは十分あります。
必要に応じてフレームを分割できる
車中泊以外でも自転車を乗せたりしたいので、いつでも簡単に取り外せるようにしています。バッテリー交換の際は後部のフレームだけを外せば交換も可能にしています。なので、フレームは補強用突っ張り棒以外は接着していません。(接着出来ないメタルパイプを使ってます。)
フレームの強度
イレクターパイプの接合部は接着していませんが補強部品をかなり取付けていますので、太っちょの私と平均的な女性体型の二人が乗ってもグラグラしたり折れたりということはなさそうです。
かなりしっかりとしているので安心です。
製作費用について
イレクター工具も含めて7万5千円位掛かったと思います。フレーム下のマットも作りましたが、これは作る必要がないと言えばないので、この部分を除外すれば6万円台になると思います。
製作手順
今回はブログらしく、製作記風に失敗談も踏まえながらその製作方法をお伝えしていきたいと思います(笑)
材料や工具類は最後の6ページ目にまとめておきますね。
ブログ主の余興にしばしお付き合いくださいませ<(_ _)>
製作1日目
いきなり手が止まる
イレクターを使ってフルフラット化していくことを決めてはいたんですが、どこから手を付けようかという所で、早速詰まってしまうという体たらく・・・(笑)
と言うのも、エブリイは後部座席を倒しても完全にフラットにならず傾斜がついてしまいます。立ち上げるフレームの高さをギリギリの低さにしたかったので、基準をどこにするかで立ち上げるフレームの高さが変わってしまうとヤダなぁ~と、延々悩んでしまい手が止まってしまったという訳です。
1時間ぐらい悩んだ挙句、まぁ、床のフレームだけ作ってみて水平にする方法を考えればいいかと言う行き当たりばったりな作戦で行くことになりました。
スライドドア部から作り始める
運転中にフレームが前後左右にガタガタ動くのはヤダなぁ~というのも実は悩んでいたんですが、後部座席の両スライドドアのステップの段差を利用してイレクターをステップに落とし込んで、ドアに干渉しないギリギリまでフレームを伸ばせば、動かないかなと考えました。
と言うわけで、やっと手が動き始めました(笑)
まず、ステップの上に乗せるフレームを作っていきました。
前後に渡すパイプを600mmにカットし、その両端にJ-118Aを差し込みます。今回は以前に作ったロッドホルダーで余っていた接着剤が使えないメタルパイプを使いました。安く仕上げるならメタルパイプを使わない方が良いです。600mmは定尺で売っているので、それを使うと楽です。
パイプはイレクター用ハンドカッターを使うのですが、いきなり深く刃を入れてカットしようとすると、一周回した時に刃物がズレて綺麗にカット出来なくなります。なので最初は、軽く刃をパイプに当てて傷を付ける程度にすると綺麗にいきます。また、もうそろそろ切れそうだなって時にカッターをパイプに当てたまま、パイプを折ろうとすると刃物が折れたりする可能性もありますので、切れるギリギリになったらカッターを外してから折るようにしましょう!!
次は、フレームを立ち上げていきます。倒した後部座席に乗るようにギリギリの高さまでフレームを立ち上げます。メジャーで測った結果、カットするパイプの長さが231mmと分かりましたので左右で4本分カットします。これを先ほどのJ-118Aにさし込みます。
- 600mm定尺パイプ:2本
- 231mmにカットしたパイプ:4本
- J-118A:4個
※)J-〇〇という材料は、矢崎化工イレクター用プラスチックジョイントの品番です。
詳細は、矢崎化工の公式HPでご確認くださいませ。
ここから、下部フレームを作っていくことになります。
下部フレームを作っていく
先程立ち上げたパイプにJ-12Aを使って更に上部フレームまで立ち上げることを考えていたので、前後のパイプにJ-12Aを差し込んで左右の連結パイプの長さを計測します。ジャスト1,200mmでOKだったので、ここはカットしなくて良い定尺の1,200mmパイプを2本前後に使うとさし込むだけで済みます。
初日はここで夕暮れが来たので作業終了となりました。
まだまだ続きますので、次のページもどうぞお付き合いくださいませ!!
このカスタムをベースに、ソロ仕様にも出来るようにしたDIY記事もありますので、合わせてどうぞです。