魚港の釣りにおける問題から近い将来をついて考えてみる

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    ここ数年で釣りやキャンプのアウトドア人気が一気に加速しました。自然を楽しむことに対する関心が高まったことはとても良いことですが、反面、楽しんだ場所でのトラブルが増えていることも事実です。今回は、その中でも漁港の釣りについてクローズアップしてみたいと思います。

    ピタくま

    楽しくない話題ですがアウトドアを楽しむ方には是非、読んで頂きたいなと思いますので、よろしくお願いします。

    漁港とはどんな場所なのか

    ピタくま

    皆さん、釣り場と言えば真っ先にどんな場所を想像しますか?

    多分、一番答えが多く返って来るのが港やその堤防じゃないかなと思います。深さもそこそこあって最も魚が集まりやすく、手軽に多くの魚が釣れるのが港周辺ですよね?

    では、早速、漁港における様々な問題に目を向けていきたいと思いますが、まずは漁港ってどんな場所かを今一度見直してみましょう。

    漁港は漁師さんが漁業を営むために作られた施設です。あくまでも、漁業に従事される方達の施設、つまり職場・仕事場です。勿論、自治体等の公的資金が使われていたりもして私達にも使う権利があると思いがちですが、一般人が釣りで利用出来ない施設です。そういう場所なんです。

    じゃ~なんで、漁港で釣りが出来てるの?

    漁港を一般人が使う権利はありません。一般人が入るとある意味不法侵入です。ですが港では昔から多くの一般人が来て釣りを楽しんでいますよね?

    これは漁師さんのご厚意によって釣りが黙認されている、もしくは黙認されてたからです。

    一般人が釣りしてるから漁港で釣りをしても良いんだというのが一般認識じゃないかなと思います。

    更に現在ではインターネット技術の向上によりとても簡単にSNSやYouTube動画等から情報を手にすることが出来るようになりました。そういった中で、魚港から美味しそうな魚や大きな魚が釣れる映像等が発信されるようになり、釣りを気軽に楽しむ方が連日漁港を訪れるようになっているのが現状です。

    漁港で発生する問題とは?

    ピタくま

    では、ここから本題に入っていきましょう。

    ゴミ問題

    ゴミ問題は今と言うわけではなく昔からゴミを捨てる釣り人は多くいました。では何故、問題になっているのかというと・・・・

    釣り人口が急増したからです!

    つまり、以前はゴミも少なくはなかったものの我慢出来る量だったかもしれませんが、現在ではこれまでは漁師さんが黙認出来たゴミの量とは比べ物にならない位の量になっています。

    ゴミの内訳は、大まかに以下の通りです。

    港のゴミの内訳
    1. サビキ仕掛け、釣り針等の仕掛け
    2. 釣り餌の放置
    3. 飲食物の容器等
    4. 釣れた魚の放置
    5. 人の排泄物
    ピタくま

    これを見てどう思いますか?

    特に、釣り針はたまにしか来ない釣り人は問題ないかも知れませんが、毎日港で仕事をしている方にとってはかなり危険ですよね?大けがに繋がる危険性が高いですしね。

    また、漁船や漁船を係留しているロープに釣り針やルアーを引っ掛ける等の件数も増え、怪我のリスクに加え、業務の妨げにもなってしまいます。

    また、臭いのキツいアカアミ等が地面にボロボロと落ちてたり、食べた後の容器や釣れたフグや外道と呼ばれる魚は残酷にも陸に放置されることで、ハエやカラスが港に来ることで港の衛生面も悪くなります。じゃ~、これらを片付けてるのは誰でしょうか?

    ピタくま

    これを片付けてるのはほぼ漁師さん達なんです。可哀想だと思いません?

    仮に自分の職場を赤の他人が来て汚いゴミが捨てられたりしたらどう思います?片付けるのは自分達ですし、立派な業務妨害ですよね?おまけにそれで怪我をしたら自分なら誰に文句言います?

    ってことを考えたら、港にゴミを捨てるのは駄目だし、魚が居るからと言って係留している船の周りで釣りをしたら駄目だよねって理解出来るんじゃないかな~と思います。

    業務妨害

    これはどういう事かというと、漁船が往来しようとしているのに釣りを止めなかったり、漁業関係者や車両が通行しようとしているのに釣り道具をその場所を我が物のように置いて釣りをしている人が急増しています。

    また、夜中から釣り人が場所取りと称して、釣り道具を置いたりロープを張ったりする場所もあるようです。

    ピタくま

    こんなの完全な業務妨害ですよね?

    ここ最近SNSで話題になってたのは、運行している漁船に釣り糸が引っ掛かり、釣り道具が海に沈んでしまったことで漁師さんにクレームを付け、20万円もの大金を請求する釣り人がいたようです。結局、このことがあって漁師さんは即決でお金を支払ったようですが、後日その漁港は釣りが全面禁止になったようです。

    ピタくま

    漁師さんから訴えられてたら完全に負けてたと思うんですがね・・・・。

    また、漁港でテントを張ってる人やバーベキューをしてる人もいるようです。

    器物破損

    漁港の施設は、その漁港を管理している漁業組合等が修繕等の維持管理をしていますが、地面にクエを釣るためのアンカーボルトを打ち込んだり、ピトンを打ち込む方がいます。特にアンカーボルトは地面から出るタイプのものだと転倒・転落の原因になりますし、コンクリートに亀裂が入る等の港の機能を低下させてしまいます。

    釣り人が自分の目的のために他人の物を傷つける行為は絶対してはいけません。

    駐車スペース

    これは言わなくても分かるのかなと思いますが、漁港またはその周辺に路駐したり、漁船の近くに止めたりする行為が増えています。

    釣り人同士の喧嘩

    先程チラッとお伝えしましたが、場所取りを含め釣り人同士の言い争いもあるようです。後から強引に割り込んで来て釣り座を奪ったり、ラインを絡めてしまったりで言い争いになるようです。

    ピタくま

    私はこういうのが嫌いで港の釣りはほぼしなくなりました。

    と言うわけで、いずれにせよこれらの問題はどれも、そこで働く漁師さんにとってはいい迷惑でしかないですよね?

    近い将来はどうなる?

    私は、どの漁港でも釣りが全面禁止になる日がもう目の前に来ていると考えています。

    でも!それでも釣りをされる全ての方が節度ある他の人を思いやれる行動を取ってくれたら良いなと思って、この記事を書いています。

    漁港での釣りを止めるべきとは言いませんが、釣りをするなら漁師さんや近隣住民の方にご迷惑を掛けないように、ゴミは捨てない、釣り座は綺麗に流して帰る、漁船が来たら竿を上げる、車は邪魔にならないようにする等を徹底して欲しいと思います。

    釣りの中でも人口比率が高い港の釣りでモラルの高い方達が増えれば、現状を打破出来るかも知れません。

    最後に

    今回は釣りに関する発信者として目を背けてはいけない問題の一つについて目を向けてみました。

    これからそんなに遠くない将来、本当に深刻化するのは漁港で釣りが出来る出来ないではなくて、資源の枯渇によって釣り自体が出来ないんじゃないかということを、異常気象のニュースを見たり、釣り場で大量のゴミが漂着しているのを見て、私はとても心配しています。

    釣りやアウトドアを楽しむ方の多くがもっとゴミ問題や自然に目を向け今自分達に出来ることに取り組みながら、自然とバランスを取りながら楽しめていけるようになったら良いなと思ってます。

    ピタくま

    私の出来ることの範囲も小さいですが、ゴミ拾いをしたり不必要に魚を釣り上げないようにしたいと思います。

    ピタくま

    まぁ、後者はそんな腕も無いので大丈夫かな・・・・(苦笑)

    最後までお付き合いいただきありがとうございました!!

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