サーフショアジギングを始めたい方や、サーフから釣れないとお悩みの方は必見!!年間150日以上サーフに通って分かったことなどを踏まえつつ、必要装備やタックルの選び方、ラインシステム、初めての一匹を手にするための攻略法について解説していきたいと思います。
目次
サーフフィッシングで一番大事なこと
本題に入る前に、サーフフィッシングで一番大事なこと、つまり、海の危険性について触れておきたいと思います。
サーフって想像しているより、実は危険なんですよ。
サーフのイメージって穏やかな波で危険が少ないように感じますよね。また、少々波が高くても波打ち際に近づかなければ安心と思ってる方もいらっしゃるんじゃないかと思います。
実際、私が通ってるサーフに釣行に来られる方の約5割が、軽装備というか何の装備もせずに釣りに来られています。
では、何が危険かと言うことですが、ショアジギングをしている状況から説明すると、危険性は以下の3つが代表的かと思います。
- 大きな波は、とにかく後ろに伸びる。
- 慣れてないと区別が付かない離岸流がある。
- エイやサメなどの危険生物が波打ち際にもいる。
ショアジギングに限って言えば、ルアーの飛距離を出すために波打ち際に立ちたくなります。というか、立ちます(笑)
これはルアーフィッシングの宿命みたいなものです。
海が荒れていなくても、不意の大波が数分~30分に1回程度で来ますが、その大波への初動対応がまず遅れます。そして、砂浜は足が取られて思うように早く動けないので最悪波に飲み込まれてしまいます。大潮の朝の上げ潮で満潮付近では特に潮の動きが激しいので波の持っている力が強く、水に触れない位置で釣っていても、そういう波に下半身が浸かることがざらにあります。
入水していたら特に逃げられません。
入水すると入水した部分にも力が加わるので、必要以上に深く入水すると足を取られて転倒するリスクが高まります。
また、立つ位置が離岸流が発生している場所になっているかも知れません。こうなると波にさらわれ易くなります。離岸流は、波打ち際の地形が海側にえぐれていたり、海を見るとそこだけ水の動きが違って沖向きに流れたりしているのでじっくりと潮の動きを見ることが大切です。
後は、魚を釣った後に持ち帰るために波打ち際で魚を〆たり少し入水して釣りをすることもあるかと思いますが、波打ち際ギリギリに毒を持ったエイなんかがいたりします。
これらのことを踏まえて、安全に釣りを楽しむことが一番重要です。これらの対策+ルアーフィッシング全般の安全策として以下のことに心掛けて、事故防止に努めましょう。
- いきなり波打ち際に立たず、暫く波の出方を観察する。
- フローティングベストやライフジャケットを必ず着用する。
- 入水はウェーダー等の装備をしっかりとした上で足首までにしておく。
- フックが引っ掛からないように帽子や偏光グラスを着用する。
- ラインで手を切らないように、フィッシンググローブを着用する。
- 万が一のことを考慮し、ご家族や知人に釣行に出掛ける連絡をしておく。
安全装備については、以下の記事をご参照下さい。
現地で必要なツールについて
安全装備とは、別に現地で必要な道具類についてご紹介しておきます。
- ルアーを交換するためのフィッシングプライヤー
- 魚を掴むためのフィッシンググリップ
- ラインカッター
- ライター
- 予備のショックリーダーとソリッドリング・スプリットリング・アシストフック等
- 魚を〆るならフィッシングナイフ
- 怪我をした時の救急セット
- ゴミや魚を持ち帰るための袋
ルアーを交換するためにプライヤーの先端がスプリットリングを開くことが出来る爪が付いているものと、魚が釣れた時に魚を安全に掴むことが出来るフィッシュグリップ、ラインブレイク時にショックリーダーが交換出来るようにするラインカッターやライターが、また、ケガをした時のことを考慮して絆創膏などの救急セット、ゴミを持ち帰るための袋などが最低限必要かと思います。FGノットが苦手な方はノッターもあると良いかも知れませんね。
タックルについて
さてさて、お待たせしました!!
タックル選びですが、ショアジギングとしては時期によって釣れている魚のサイズに合わせて、使うルアーの重さやタックルを使い分けるとより釣りが楽しめるかと思いますが、最初の一本はオールマイティーなものを選ばれると間違いないかと思います。
基本タックル
サーフから釣れる青物のサイズは、春~夏にかけては小型の20~30cm、晩夏~秋にかけては30~40cm、冬には60cmクラスの大物が釣れるようになり運が良ければ80cm以上も釣れるかと思います。なので、基本タックルとしては40~60cmの魚を釣って楽しいタックルを選ぶと良いかと思います。
ルアー
使用するジグの重さは、メインが40gで30~50gのものを形状やカラーを変えて数種類用意しておくと良いかと思います。鉄板バイブも良いルアーです。
最初はメタルジグだけでも十分ですよ♪
ジグのカラーについては、海の水の色や接岸しているベイトに合わせて変えるのが良いかと思いますが、早朝の日の出付近ではグロー系のものがヒット率が高いので一つは入れておきたいところです。
ロッド
40gを投げられるもので、長さが9~10ftの硬さクラスがMクラスのシーバスロッドやショアジギング専用ロッドを使うと良いかと思います。
ロッドの選び方は、ロッドにはそれぞれ投げることが出来るルアー重量が表記されていますが、その最大重量の7~8割程度が快適にキャスト出来るルアーの重量と考えて選定するのが間違いないかと思います。また、竿の調子はファーストかレギュラーファーストのものを選ぶと疲れ辛いと思います。
私的には、長さ10ftのものの中から軽いロッドをチョイスすることをおススメします。
というのもルアーを遠投するためにキャスト時には、ロッドティップ(ロッド先端)からルアーまでの距離を1.5m位と長くするのですが、短い竿だと、砂浜の地形によっては、ロッドが短いとルアーが地面についてしまいますし、飛距離が出しにくいです。
9ftクラスは疲れにくいし扱いやすいので良いのですが、私の経験上、大きいサイズは遠くで釣れることが多かったです。また、妻も最初は9ftのシーバスロッドが使い易いと愛用していましたが、やはり飛距離が出ず釣果ゼロばかりでした。10ftのショアジギング専用ロッドを使いだして飛距離が出るようになってから釣れ始めました。最近では数も釣れるようになって来てます。ただ、女性には重めの10ftロッドは手首の負担が大きかったようで手首が腱鞘炎になったりしてました。長時間シャクることが出来る軽いロッドを購入してからは、疲労度が大幅に軽減されているようで腱鞘炎になることすら無くなったようです。
なので、10ftのショアジギング専用ロッドから軽いものを選ぶのがヒット率を高めるポイントかなと思います。
ショアジギロッドについては、以下の記事をご参考にどうぞ。
リール
シマノベースで4000番クラス(ダイワLTモデルなら4000番)を付けておくと良いかと思います。3000番クラスは春~夏場の小型魚をターゲットにするなら楽しめますが、オフショアと違ってファイト時には波の力も加わりますので、ドラグ性能が高い4000番クラスがオールマイティーに使えると思います。
ギア比はXG(エキストラハイギア)タイプをチョイスしておくと早巻きも出来て良いかと思います。
3000番のツインパワーをオフショアで使って76cmのワラサ(ブリの子)をヒットさせた時には、ポンピング無しではリールが巻けませんでした(笑)
おすすめリールはハイエンドモデルとなりますが、長く使えるシマノの21ツインパワーXDが軽くて優秀だと思います。
サーフではリールに砂噛みしないように、地面に直接リールを置かないようにしましょう。
ライン
PEラインの1.2~1.5号のものを使います。1.5号を巻いておくと、フルキャスト時の高切れが大幅に軽減します。ラインを細くすると飛距離が出やすいですが、高切れもし易いのでご注意ください。
PEラインには4本、8本、12本編みとありますが、編み込み数が多くなるほど、ロッドガイドとの抵抗が小さくなり飛距離が出やすく、リールを巻いた時のラインの音も小さくなりやすいと言われています。8本編みの中からチョイスされると間違いないかと思います。
PEラインは200m巻きたい所です。4000番のリールなら下巻きが必要ですし、下巻きにはバックラッシュ等のライントラブルを低減する目的とコストを低減するためにワゴンセールさせているような安いナイロンライン2号を巻きましょう。スプールの外側テーパー部の付け根ぐらいまで巻けるように下巻き量を調整しましょう。
PEラインはスレや結束に弱いので、PEラインの先には1.5~1.7m程度のフロロカーボンのショックリーダー4~10号(16~40lb)をFGノットで結びましょう。
FGノットは締め込みが甘いとすっぽ抜けるので、しっかりとPEラインをショックリーダーに締め付けましょう!!
私は、ショックリーダーは4号を使ってましたが、キャスト時に切れたりするのと、サゴシ(サワラ)に一瞬で8号が切られたこともあって、10号と14号を使い分けてます。
ラインの太さはお好みでどうぞです。
ショックリーダーとルアーは交換が簡単になるように、スプリットリングやスナップリングをショックリーダーに漁師結びなどでしっかりと結びます。
私は、ソリッドリングをショックリーダーに漁師結びをして、スプリットリングにジグ本体とソリッドリング付きアシストフックを取付けるようにしています。
私は以下のものを使っています。ご参考までに。
春~夏場は小型サイズの数釣りが楽しめるライトなタックルで!
強めのタックルだと、タックルパワーが強くて楽しくないかも知れません。そういう時はルアーを小さくして、ロッドの硬さをMLクラスに落とすと楽しめると思います。
秋からは大物に備えてタックルを整える
秋からは青物のサイズも一回り大きくなって、本格的に楽しめるようになってきます。ロッドは基本タックルのMクラスに戻しましょう。
また、使っているジグのフックも購入時に付属している標準のものでは伸ばされるようなサイズのものが混じってくるかも知れません。フックサイズを上げて大物に備えておくようにしましょう。
私は過去に鰤クラスの大物に波打ち際のランディング寸前でフックを伸ばされて、バラしてしまいました・・・
滅多にない大物のチャンスを逃さないように準備をしておきましょう。
次のページでは、いよいよ、初めての一匹を手にするための攻略法についてお伝えしていきます!!
長いので記事を2ページに分けています。