シマノ スペーザホエール650|大型クーラーの冷却能力を検証してみた

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    大型クーラーBOXが欲しいけど、どれが良いのかお悩みの方もいらっしゃるんじゃないかと思います。大型となると価格も高額となるため、失敗したくないですよね!今回は、我が家が使用しているシマノ スペーザホエールライト650でその冷却能力を検証してみましたので、ご購入の参考になれば幸いです!!

    スペーザ ホエールシリーズについて

    今回は、スペーザシリーズの中でもスペーザホエール650に的を絞ってお伝えしたいと思います。

    スペーザ ホエール650のグレード

    グレードは低ランクからの順で、

    ①ライト

    ②ベイシス

    ③リミテッド

    となっています。

    グレードの差は、ズバリ保冷力の差となっていますが、どう違うかは以下の通りです。

    グレードの差
    • ライト・・・・底面及び側面に発砲ポリスチレンのみ
    • ベイシス・・・底面1面のみ真空パネルを使用+発砲ポリスチレン
    • リミテッド・・底面と側面の2面に真空パネルを使用+発砲ポリスチレン
    ピタくま

    断熱性の高い真空パネルがどれだけ入っているかの違いですね。

    共通している部分
    • 容量・・・65L
    • 中央部寸法・・・横幅295mm×奥行860mm×高さ255mm
    • 底部寸法・・・・横幅280mm×奥行845mm×高さ255mm
    • 外寸・・・・・・横幅405mm×奥行1,000mm×高さ370mm
    • ラックアップハンドルⅡ
    • ワンアクション水栓
    • スッキリ排水
    • 防水ボディー
    • 一体型スノコ
    • サイドロック
    • 底部滑り止めゴム
    • 静音大型キャスター
    • 厚底設計
    • I-CE70h

    シマノの新基準『I-CE(アイス)』とは?Ice Control Efficiency – 氷保持能力 –

    より確かな保冷力を選ぶために。どれだけ氷をキープできるかという〈氷の保持時間〉を保冷力の基準にした新しい単位、それが『I-CE』です。

    クーラー内容量の20%の氷を31℃の温度下で1時間保持できることを1hと表し、たとえば『I-CE 70h』という表記なら70時間キープできる保冷力がある目安となります。

    SHIMANO公式サイトより

    ざっと、スペックをご紹介しましたが、一部については後ほど詳しくお伝えしたいと思います。

    ピタくま

    それでは、我が家で使用している最もグレードの低いライトで、その保冷能力を検証してみたいと思います!!

    ライトの保冷能力の検証

    検証の目的

    6月上旬の気温が25~27℃位での10時間位の釣行時には、ほとんど溶けていないかな~程度で気にしていませんでしたが、今回、これをきっかけに興味がある部分について確認したいと思います。

    1. 氷の量が少ないと溶け方はどうなるのか
    2. 単純に釣りを1日(24時間)した場合を想定した氷の解け具合の確認
    3. 車中泊で連泊することを想定して、車内に放置して何日氷がもつのか

    因みに6月初旬に5:00(19.4℃)~15:30(26.7℃)まで10.5時間晴天の中で船釣りをした際の氷の状態が下の画像です。

    10.5時間経過した状態ですが、冷蔵庫で作ったキューブアイスの角が取れた程度となっています。

    検証方法

    我が家には大型クーラーが1つしかないのと、小型のかなり古いクーラーしか持っていないので、同じサイズでの比較や、最新モデル間での比較が出来ないので、あくまでこのクーラーの能力のみの検証ということで、予めご了承くださいませ。

    では、その検証方法ですが、この記事を作成する前の6月初旬ということもあり、梅雨で雨も降ったりするので駐車している車内に数日間クーラーを乗せておき、中に入れた氷がどれ位の速度で溶けていくかを確認していきたいと思います。

    入れる氷の量は、以下の通りにしてみたいと思います。

    • 検証①は、釣り具屋さんで購入出来る氷半貫を2つを、クーラーの両端に一つずつ置く。
    • 検証②③は、漁港で100円で買えたクラッシュアイス(4㎏位?)を敷き詰めて、時間経過での変化を目視確認していきます。氷の高さは大体4.5cmです。クーラーの高さが25.5cmなので、約17.6%って所でしょうか。
    ピタくま

    クーラーBOX自体に直射日光はあまり当たりませんが、日中の車内温度は、かなりなものになるので楽しみですね。

    検証①氷の量が少ないとどうなるか

    午前10:30~翌日6:30までの20時間で、氷の大きさは2つの氷とも大体1/3~1/4位の大きさまでになっていました。

    この時の車内温度は、日中の日差しの強い時間帯(10:30~13:30)は40.0~45.1℃とかなり高くなっていました。この13:30の段階で、1cmほど溶けていましたので、量が少ないとやはり溶けやすいということが分かりました。

    ピタくま

    車中泊やキャンプで昼間の窓を閉め切った車内に置いておくのは、保冷力を落とすので、気を付けないとですね!

    また、量が少ないと、70時間なんてとても無理なのが分かりました(笑)

    今回のテストでは氷の大きさ(13×13×13.5cm)から大体クーラーの7%程度の氷の量だったので、単純に20%で70時間の比例計算としても24.5時間なので、車内温度が最大45℃と言うことを考えれば、納得の結果なのかも知れませんね。

    ピタくま

    まぁ、冷凍庫も凍ってるものがいっぱい詰まってる方が、省エネになるので、当然の結果でしたね。

    因みに、この検証時に小さなクーラーに半貫1つを入れたものを置いていたんですが、こちらの方が氷の大きさは1.2倍位大きい感じでした。やはり少なすぎるのはダメと言うことですね。

    検証②約17.6%入れた氷を24時間置くとどうなるか

    検証当日は、曇り時々晴れといった所でしょうか。朝の9:00(車内温度26.7℃)からスタートしてみました。

    氷の状態・・・しっかり凍ったものではなく、少し水分が出始めている状態のものでした。

    ピタくま

    溶けやすそうな氷ですので、どうなるでしょうか。

    最初の状態
    最初の氷の状態

    6時間後の状態

    車内温度は、9:00で26.7℃でスタートしてから13:00で38.7℃まで上昇し、その後15:00で38.5℃と高温状態が続いてました。

    6時間後のクーラー内部はというと・・・

    6時間後の氷の状態
    ピタくま

    表面は溶けているのかどうかも分かりませんが、底の方は薄っすら溶け始めていました。

    8時間後

    この状態のまま、16:00(車内温度も38.5℃)に釣りに出掛けたのですが、移動中には、氷がガラガラ動いている音が聞こえていたので、7時間ぐらいでは、結構溶けていたのかも知れませんね。

    釣りを終えた17:00に中を確認すると3割位氷が溶けていました。

    8時間後の氷の状態

    24時間後

    翌日の9:00(車内27.9℃)には、6割程度溶けていました。

    24時間後の氷の状態
    ピタくま

    ここまで溶けたら、検証を続行する必要はなさそうですね・・・

    検証のまとめ

    今回の検証では、4㎏程度の氷を38℃を超す車内に長時間放置していると、氷のみでも24時間で6割程度溶けるという結果になりました。

    ここに釣った魚や食材を入れておくと、もっと早く氷が溶けていたと思うので、進行を抑えるためにはこの倍の量(8㎏以上)は必要そうな気がしますね。

    検証結果からの私的見解
    • 半貫2個では、少な過ぎる。
    • 高温状態では、保冷力は著しく低下するので出来るだけ涼しい場所に置く。
    • 真夏の短時間の釣りなら氷の量は4㎏程度も大丈夫そうだけど、8㎏は必要かも。
    • 車中泊で数日間使うなら断熱性を高める、氷の量をこれでもかって位増やす。
    ピタくま

    70時間ももたないじゃないかっ!!

    て思わないでくださいね。

    安心して使うために検証の条件を厳しくしてますので・・・

    スペーザホエールのここが便利

    ①排水が楽!

    ワンアクション水栓なので、水栓を90度捻るとパカッと開き、また、排水口1/4ぐらいがクーラーBOX内部の底面より下になっているので、少しクーラーを傾けるだけで内部の水が綺麗に全部排水出来るんです!

    ワンアクション水栓
    ピタくま

    これはかなり楽でありがたい機能です!!

    ②静音大型キャスターが静かだし、振動が少ない!

    アスファルトのガタガタした所を引いても、ガタガタと大きな音が出ません!!また、振動が少ないのが凄いです!!

    キャスター

    ③蓋が両開きなので楽!

    これは便利な機能ですが、不便な点でもあったりします。便利な点は、説明不要かとは思いますが、クーラーBOXの向きを気にする必要がないんですよね~。

    不便な点は、後述しますね。

    ④運ぶ際に取っ手が伸びて便利

    170cmの私ですが、クーラーを移動させる時にこの取っ手(ラックアップハンドルⅡ)が伸びて、体を曲げずに運ぶことが出来て楽です。また、クーラーの重さも感じにくいように感じます。

    ラックアップハンドルⅡ

    スペーザホエールのここが不便

    ①蓋が上手くかみ合わない時がある

    これは、蓋を外したりすると、上手くかみ合わない時があって手間が掛かる時があります。また、片方を開いて閉める時も、カチッと閉まらない時が割りと良くあったりします。これが、便利③の所の不便な点です。

    ②洗った後、蓋の隙間に入った水が乾きにくい

    洗った後、良く水切りをしても隙間に入り込んだ水が中々抜けないようです。ちなみに、取扱説明書には、蓋の隙間に水を当ててはいけない注意書きがあります。

    ピタくま

    不便な点はこれぐらいですかね~。

    大型クーラーをご購入する前に事前に確認しておきたい2つのこと

    これは、スペーザホエールだけでなく大型クーラー全般のことなので、誤解しないようにお願いします。

    ①置き場を確保する

    家の中に入れるとかなりのスペースを占有します。どこに保管しておくかご購入前に十分ご検討ください。

    ②風呂場では洗い辛い

    これも大きいので、一般家庭のお風呂のスペースでは洗えますが、お風呂場を傷つけたりしないように注意する必要があります。また、洗った後もテラスやベランダで干すために移動させるのも一苦労ですし、水滴とか処理しておかないと床掃除も面倒くさいです。かと言ってお風呂場で乾燥させるにしても、ご家族がお風呂に入った最後になると思いますので、購入前に頭に入れておきたい点です。

    スペーザホエール650があって良かったと思うこと

    ①大物を難なく入れることが出来る!

    まぁ当たり前のことですよね(汗)

    でも、これがかなり大きいポイントなんですよね~。以前、大型クーラーを購入する前に、76cmのメジロを釣ったのですが、中型クーラーに尻尾を切って入れたんですが、それでも体は曲がってしまうんですよね。

    家に帰って、魚を捌くと曲がってた部分が内出血し変色していて、その部分が少し臭くなってしまいました。この650だと奥行が85cmあるので、72cmのメジロや70cmの真鯛を釣った時は、楽勝で入って、魚も綺麗な状態のままでした!

    ②車中泊やキャンプ時に便利

    食材を沢山入れても、氷を沢山入れることが出来るので、とても便利です!!

    ピタくま

    ご家族でキャンプするなら、これがあると良いですよ!!

    まとめ

    大型クーラーがあると良い方

    ピタくま的あると良いと思う方
    • オフショアジギングで大型魚を狙う方
    • ご家族でよくキャンプに出掛ける方
    • キャンプや車中泊で連泊される方(ミニマリストには不向きです)
    • 保管スペースが確保できる方

    ダイワの大型クーラーと迷ってる方

    ダイワも同じような機能が付いてる60L クーラーがありますね。寸法的には大差ないですが、ダイワは60Lなので容量はシマノが勝ってますね。

    寸法的に見たら保冷力はダイワなのかも知れませんが、なんとも分かりません・・・ごめんなさい(汗)

    ピタくま

    内部容量が多い方が少しでも欲しいという方はシマノホエール650でしょうかね~。

    正直、好みのメーカーで良いと思います。私も悩みました(笑)

    悩んだ結果、後悔しないために少しでも大きい方を選びました!!

    時間に余裕がございましたら、妻が70cmの真鯛を釣り上げた動画もご視聴下さいませ。

    最後までお付き合いいただきありがとうございました!!

    釣行の様子を基本的に毎週記事にしていますので、良かったらこちらもご一読くださいませ♪

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