釣りにハマるとタックルがどんどん増えてきますよね。増えるのは嬉しいですが、意外と困るのが保管に場所を取るロッドではないでしょうか?今回は私の経験も含めたロッドスタンドの選定方法についてお伝えしていきたいと思います。
目次
私の経験談について
私が最初に購入したロッドスタンドは、木製の落ち着いた色合いで雰囲気のある円形タイプの回転しないものでした。購入当時は、バスや雷魚釣りオンリーでしたので、そういったロッド径の細いものをディスプレイするのには合っていました。
ただ、ベイトロッドならリールを取付けたままでも問題ないのですが、スピニングロッドの場合、どうしても重心がロッド中心より外側に出てしまうため、クルっと回ってしまい安定性が悪く、そうかと思って内側にリールが来るようにすると脱着時にリールやロッドティップがが他のロッドに干渉するため、気を付ける必要があって使い勝手で言えばあまり良くないのかなと思いました。奥の方は壁に近いと取れませんしね。
でも、今でもそういった小径ロッドを保管するのには使ってますけどね。
私はバス釣りから始まって(正確にはフナ釣りですが)、シーバス釣り⇒磯釣り(上物⇒底物)⇒船釣り⇒ショアジギと釣りの幅を広げて来ました。流石にこうなると、これまでのロッドスタンドは使えませんので保管には困りました。
磯竿や船竿はロッドケースに入れて倒れないように今でもクローゼットの中に立てかけてますが、シーバスロッドやショアジギロッドは使用頻度も高く玄関付近に棚を自作して、その上に塩ビパイプで作ったホルダーに差し込んでいます。
これも満足出来ているかと言えばそうでもありません(笑)
でも、差し込むだけなのでズボラな私にはピッタリです。欲を言えばリールが同じ方向に固定出来て、差し込める数がもうちょっとあると満点かなと思います。
自作してみて思ったのが、リールを取付けて並列で保管するのはそれなりにスペースがいるということです。リールを取付けずに保管するなら全然平気なんですが、私みたいにズボラでロッドにリールを組み合わせたまま保管したいなら、ロッドスタンドに求められる機能のハードルがグンと上がるのかなと思います。
というわけで、ここからはロッドスタンドを選定する際に確認しておきたい事をお伝えしていきたいと思います。
ロッドスタンドを選定する際に確認しておきたい事について
①最低限の機能について
まず、ロッドスタンドの基本的機能というか最低限でもこの機能がないと失敗するのかなと思います。
- スタンド自体が倒れないか
当たり前かと思いますが、スタンドが軽すぎたり重心が上にある物ほどロッドを保管した際にスタンドごと倒れてロッドやリールを破損するリスクが高まります。 - ロッドがしっかりとホールド出来るか
ロッドをスタンドにセットした後、外れて脱落しないかということは基本的な機能ですよね。小径ロッド専用のスタンドを間違って購入すると軸径が太いショアジギロッドなんかは保管出来ません。ロッドスタンドに関しては大は小を兼ねるのかとは思いますが、ホールド性が低下するものもあるかも知れませんので、固定部分を確認しておくと良いかと思います。
②自分がロッドスタンドに求める条件を確認しておく
ここが一番重要なのかなと思います。自分の条件が後出しジャンケン的になってしまうと買った後に後悔することになります。なので、しっかりとご自身のロッドスタンドに求める条件を絶対に欲しい機能や、この機能は無くても良いかなというような条件をまとめておくと選定時にも失敗しにくいかなと思います。
ざっくりですが条件を一覧にしてみましたので、◎、〇、△、×等で優先度を決めておくと良いかと思います。
- 設置スペース
ご自宅の許容出来る幅と奥行を確認しておきましょう。並列タイプのものは長手方向が壁と垂直になるように設置するのがハンドリング性は高くなると思いますが、その分奥行が必要になってしまいます。 - 必要収納数
スタンドに収納したいロッド数を確認しておきましょう。収納数が多い場合は並列タイプを選定する場合が出てくるかと思います。 - リールを付けたまま収納させるかどうか
リールをロッドに付けたままだと隣のロッドと干渉しやすくなりますので、物によっては一つ飛ばしに収納したりする必要が出て来ます。 - 予算金額
コストを出来るだけ抑えたい場合は、壁掛けタイプが安価となりますが、壁に穴を開ける事が難しい場合は基本機能が怪しい物も出てくるかも知れません。 - デザイン性
デザイン性が高いものはコストが高めとなりやすいですが、その分機能もしっかりしているものが多い傾向にあるのかなと思います。 - ハンドリング性(脱着のし易さやホールド性)
ここはサッと置いても安定しているものが良いと思いますが、この部分はある程度は推察は出来るかもしれませんが、実際に使用してみないと分からない部分もあるのかなと思います。
③スピニングリールをロッドにセットした時の寸法について
これはご自身のタックルで実測するとより確実かと思いますが、参考までに5000番リールと3000番リールのリールセンターからの左右の寸法をお伝えしておきます。
尚、リールをセットしたままでスタンドに収納する場合は、大きさやロッドの組み合わせにもよりますが、隣のホルダー部分はロッドのみにしたり、お互いのリール位置(高さ)が干渉しないタックルを収納するなどの工夫が必要かと思います。
●シマノツインパワーXD C5000番の場合
ハンドル側が約128mm、反対側が約57mm(リールスタンドを装着しています)
●シマノツインパワーC3000番の場合
ハンドル側が約97mm、反対側が約50mm(ベール端までの距離)
基本的にリールを取付けると収納本数が減ると思っておくと間違いないかと思います。
大まかにはこんなところかなとは思いますが、これは実際の物とも確認していく必要が出てくる部分もあると思います。
次にロッドスタンドのタイプ別でご紹介していきたいと思います。
タイプ別ロッドスタンドのご紹介
①壁掛けタイプ
コスト的には最も安価となりますが、壁に穴を開ける必要が出てくるのが難点です。間柱などにしっかりと固定出来ればスタンド自体が脱落するリスクはほぼないと言えます。
ロッドが壁にかなり近づくので、脱着の際に部品等で壁紙に傷がいかないような注意はいるかもしれませんね。
取付け時には柱チェッカーで間柱を見つけて固定すると安心かと思います。
●PROX製
竹で作られた垂直タイプで、最大7本収納出来ます。小径ロッドはホルダーから外れやすいようですので、軸径の太めのロッド向けかと思います。
●WOOD WORKS製
こちらは水平タイプです。
窓の無い壁向きで、ロッド長さによっては壁をかなり占有してしまいますが、釣り部屋ならかなり雰囲気が良くなるかと思います。リールのハンドルの向きによってロッドの向きが決まってしまうのかなと思います。
②一列タイプ
一列タイプは奥行を必要としませんが、収納本数が多いとその分横幅を要します。この点がクリアできるならハンドリング性は最も良いと言えます。ただ、安定性については全タイプの中では最も悪いと言えますので、転倒防止対策を講じておくと安心です。
●DRESS製
サイズが幅230mm×高さ300mm×奥行き130mmで最大5本収納可能です。コンパクト設計となっています。収納本数が少ないのならアリな商品かと思います。
●WOOD WORKS製
サイズが幅625mm×高さ590mm×奥行き140mmで最大10本収納可能です。木製でカラーバリエーションが豊富な商品です。お部屋の雰囲気に合わせやすいかと思います。
●白井産業製
サイズは幅800mm×高さ1,200mm×奥行342mmで最大12本収納出来ます。背面にはネットが取付けてられており、小物をフックで収納出来ます。
また、このペスカレージはこのロッドスタンドとは別にタックル全体を収納出来るラック等もあり拡張性が高く、セットで並べるととても格好良い釣り部屋になるかと思います。
私の好み的にはこのスタンドかな~。
③並列(二列)タイプ
収納本数を幅を取らずに稼げるので、このタイプが最も主流なんじゃないかと思います。
長手方向を壁向きにして設置すると奥の列のロッドが取り出しにくくなるのと、壁にくっつけて設置すると奥側のロッドにはリールをセット出来ないで、可能ならば長手方向を壁に垂直になるように設置すると両列ともハンドリング性は高くなるかと思います。
●PROX製
サイズは幅720mm×高さ700mm×奥行700mmで24本収納可能です。竹の集成材で出来ており、明るい感じの色合いです。コンパクトに設置出来るのが嬉しいですね。
④円形タイプ
円形タイプは固定タイプと回転タイプがあります。固定タイプは私も所有していますが、奥のロッドへのアクセスが悪く、使い勝手は良いとは言い辛いかと思います。回転タイプだとその点も解消されるかと思います。コンパクトな分小径ロッド専用に設計されていると思います。
が・・・EC店の評価はどの商品もあまり良くなかったので、商品の紹介は控えたいと思います。
まとめ
沢山の竿があると収納も煩雑になりやすいので、使う頻度によって分納なんかも考えておくとスッキリ収納出来るのかなと思います。保管は出来るだけ直射日光が当たらない涼しい所にしておくと、紫外線に弱い材質の劣化速度を抑えることが出来るかと思います。
今回、紹介しました商品のホールド性についてはどれも似たような物かと思います。ご自身のお部屋のイメージにピッタリな商品があればいいなと思います。
DIY好きな方なら是非、自分だけのロッドスタンドを作ってみるのも楽しいかと思います。
この記事が参考になれば幸いです。
さいごまでお付き合いいただきありがとうございました!!
最後までごゆっくりしていって下さいね~。